Nano Banana 2.1とは|特徴・料金・前世代との違い・使い方

gmon logo
📅 公開日: 2026年10月8日

Nano Banana 2.1は、Gemini APIで使える画像生成・会話型編集モデルで、モデルIDはgemini-nano-banana-2.1です。公式の変更履歴によると、2026年10月6日に一般提供(GA)となりました。公式は、Nano Banana 2(gemini-3.1-flash-image)の更新版として、Flashクラスの速度と費用効率を保ちながら、画質、プロンプトへの追従、複数ターンでの人物の一貫性、文字の描画を改善したモデルだと説明しています。

料金は、公式料金ページの2026年10月7日時点の表示で、Standardの有料枠が入力100万トークンあたり1.50米ドル、画像の出力が100万トークンあたり30.00米ドルです。無料枠は「Not available」と表示されています。1K画像1枚あたりの換算値は0.0336米ドルと記載されています。

この記事では、モデルページ、料金ページ、画像生成ガイド、変更履歴、非推奨の一覧という5種類の公式ページで確認できた内容だけを使い、Nano Banana 2.1の特徴、使い始め方、料金の読み方、前世代との違いを整理します。性能の優劣を示す数値や他社モデルとの比較は、公式ページで確認できていないため扱いません。公式ページ同士で記載が揃っていない箇所は、両方のURLを示して断定しません。

目次

Nano Banana 2.1とは|公式の位置づけと一般提供の日付

【完全無料】AI×SNSで成果を出す100大特典を受け取る

AIの使い方を、SNS運用の実務につなげたい方へ。LINEで特典の案内を受け取れます。

【完全無料】AI×SNSで成果を出す100大特典を受け取る

Nano Banana 2.1は、Googleが2026年10月6日にGemini APIで一般提供を始めた画像生成・会話型編集モデルで、モデルIDはgemini-nano-banana-2.1、Nano Banana 2の更新版と公式に説明されています。

「Nano Banana」は、Gemini APIの画像生成モデル群につけられた呼び名です。公式の画像生成ガイドは、Nano Bananaという名前が指すモデルとして、Nano Banana 2.1、Nano Banana 2 Lite、Nano Banana 2、Nano Banana Pro、そして初代のNano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)を並べています。同じガイドはNano Banana 2.1を、画像生成と会話型編集の中心となる高効率モデルと位置づけ、Nano Banana 2の更新版だと書いています。

変更履歴の2026年10月6日の項目には、「Gemini Nano Banana 2.1 generally available (GA)」と記載があります。同じ項目で、Nano Banana 2のgemini-3.1-flash-imageは非推奨となり、gemini-nano-banana-2.1へ移行するよう案内されています。非推奨の時期や停止日の扱いは、この記事の「提供状態の確認」の節でまとめます(変更履歴)。

「会話型編集」とは、一度生成した画像に対して、続けて「背景を変えて」「文字を別の言語にして」といった指示を重ね、同じ画像を段階的に直していく使い方です。公式のコード例では、前の生成結果のIDを次のリクエストに渡すことで、この続きの編集を行っています。詳しいコードは後の節で取り上げます。

なお、この記事が扱うのはGemini API(開発者向けの接続口)で使うモデルです。Geminiアプリや他のGoogleサービスでNano Banana 2.1がどう提供されているかは、今回確認した公式ページには書かれていなかったため、扱いません。アプリの操作そのものは、Google AIの使い方ガイドのような入門記事から入ると整理しやすくなります。

基本スペック|モデルID・入出力・トークン上限

Nano Banana 2.1の基本スペックは、入力がテキスト・画像・動画・PDF、出力が画像とテキスト、入力上限が131,072トークン、出力上限が32,768トークンです(公式モデルページの記載)。

公式モデルページの記載を、次の表に整理しました。表の「公式の記載」は、2026年10月7日に確認した内容です。

項目 公式の記載 読み方のポイント
モデルコード gemini-nano-banana-2.1 コードで指定する文字列です。末尾のバージョン表記まで一致させます
入力 Text, Image, Video, and PDF 参照画像だけでなく、動画やPDFも入力として渡せると書かれています
出力 Image and Text 音声の出力は、次の節の通り非対応です
入力トークン上限 131,072 プロンプトと参照素材を合わせた入力の上限です
出力トークン上限 32,768 画像とテキストを含む出力の上限です
バージョン Stable: gemini-nano-banana-2.1 安定版として掲載されています
最終更新 October 2026 ページ下部には2026年10月6日(UTC)の更新表示もあります

入力の上限は、文章の指示だけで使うならほとんど意識しない数字です。一方で、参照画像を複数枚渡したり、PDFや動画を素材にしたりする場合は、素材の分だけ入力のトークンが増えます。モデルページには、参照画像1枚あたりの消費トークン数は書かれていませんでした。大量の素材を渡す設計にする場合は、少数の素材で試してから本番の枚数を決めるのが現実的です(公式モデルページ)。

出力の上限が32,768トークンである点も、画像の枚数や解像度と関係します。後述するとおり、1K画像は1枚あたり1,120トークン、4K画像は3,780トークンを消費すると料金ページに書かれています。1回のリクエストで何枚まで出せるかを、この上限から計算できるかどうかは公式に書かれていないため、この記事では枚数の上限を示しません。

対応機能と非対応機能|使える設定と使えない設定

Nano Banana 2.1は、画像生成・検索によるグラウンディング・Thinking・Batch APIに対応し、キャッシュ・関数呼び出し・構造化出力・Live APIなどには対応していないと公式モデルページに書かれています。

画像生成のモデルは、文章生成のモデルと同じ感覚で周辺機能を組み合わせようとすると、非対応の機能に当たることがあります。公式モデルページの機能一覧を、使う側の視点で整理しました(公式モデルページ)。

公式の表記 対応状況 使う側への影響
Image generation Supported このモデルの中心機能です
Search grounding Supported Google検索を使った生成に対応します。料金は別枠です
Thinking Supported 思考レベルを設定できると、同じページの更新点に書かれています
Batch API Supported 料金ページにBatchの単価が別に載っています
Caching Not supported コンテキストキャッシュによる割引は前提にできません
Function calling Not supported モデルから外部の関数を呼び出す設計は、このモデル単体ではできません
Structured outputs Not supported JSONスキーマを指定した出力はできません
Code execution / File search / URL context Not supported コード実行、ファイル検索、URL読み込みの各ツールは使えません
Grounding with Google Maps Not supported 地図を使ったグラウンディングはできません
Live API / Audio generation Not supported リアルタイムの音声対話や音声の生成には使えません
Flex inference / Priority inference Not supported これらの提供形態の料金は、このモデルにはありません

この一覧から分かる実務上の注意は、画像生成を含む自動化を組むときの分担です。たとえば、画像の説明文をJSONで受け取りたい、社内の別システムの関数を呼び出して画像の素材を集めたい、といった処理は、文章生成のモデル側で行い、画像生成だけをNano Banana 2.1に任せる分け方になります。関数呼び出しの考え方はGemini APIのFunction Calling入門|仕組み・書き方・料金、JSON形式の出力はGemini APIの構造化出力とは|JSONスキーマ指定と使い方で扱っています。

キャッシュが非対応である点も、費用の見積もりに効きます。同じ長い指示や素材を何度も渡す設計では、キャッシュによる入力の割引を使えない前提で見積もる必要があります。キャッシュの仕組み自体はGemini APIのコンテキストキャッシュとは|料金・使い方・注意点で説明していますが、そこで取り上げる割引はNano Banana 2.1には使えないと公式モデルページに書かれています。

Nano Banana 2.1の改良点|公式が挙げる更新内容

公式が挙げるNano Banana 2.1の更新点は、画質と写実性、ワイド・パノラマ比率の継ぎ目の修正、文字とインフォグラフィックの精度、最大14枚の参照画像、Web・画像検索のグラウンディング、設定できるThinkingレベルです。

公式モデルページの「Key updates」には、6つの更新点が箇条書きで挙げられています。変更履歴の記載と合わせて、表にまとめます(公式モデルページ、変更履歴)。

更新点 公式の記載の要旨 読者が確認できること
画質と写実性 1K・2K・4Kの出力で画質と写実性が向上。既定は1K 解像度を指定しない場合は1Kになります
ワイド・パノラマ比率 1:4、4:1、1:8、8:1の比率で、2Kと4Kの継ぎ目(タイリング)の乱れを修正 横長・縦長の広告バナーを高解像度で作る用途に関係します
文字とインフォグラフィック 文字の描画とインフォグラフィックのレイアウト精度が向上 図解や案内画像の文字入りの生成で、自分の例文を使って試せます
複数画像の合成 最大14枚の参照画像。人物の一貫性は最大4人、物体の再現性は最大10個 参照画像の枚数設計に使えます
グラウンディング Google WebおよびImage Searchによるグラウンディング 検索結果を踏まえた生成に対応します
Thinkingレベル minimal、medium(既定)、highの3段階 品質と処理の重さの調整に使います

変更履歴の記載には、上の表に加えて、プロンプトへの追従(prompt adherence)の改善が挙げられています。表の「複数ターンの人物の一貫性」は、モデルページでは「multi-turn character consistency」として言及されています。これらはどれも公式による自己説明であり、改善の度合いを数値で示すベンチマークは、今回確認した公式ページには載っていませんでした。

「継ぎ目(タイリング)の乱れ」とは、極端に横長の画像を作るときに、画面の途中で模様が繰り返されたり、つなぎ目が見えたりする現象を指す説明です。公式はこれを2Kと4Kのワイド・パノラマ比率で修正したと書いています。実際にどの程度なくなったかは、読者自身の用途で生成して確かめる必要があります。

文字の描画については、公式の画像生成ガイドも、メニュー、図解、広告素材のための読みやすい文字を生成できると説明しています。ただし、日本語の文字の正確さについては、今回確認した公式ページに具体的な記載がありません。日本語の看板やバナーに使う場合は、出力を目で確認し、文字の誤りがあれば再生成や手作業の修正を前提にしてください。画像づくりの発想や構成の整え方は、Google AIで画像アイデアを作る方法|SNS・ブログ画像の構成を整えるコツが参考になります。

料金|StandardとBatchの表示を読む

Nano Banana 2.1の料金は、公式料金ページの2026年10月7日時点の表示で、Standardが入力100万トークンあたり1.50米ドル・画像出力30.00米ドル、Batchが入力0.75米ドル・画像出力15.00米ドルで、無料枠は提供されていません。

料金ページの表記は、すべて100万トークンあたりの米ドルです。有料枠(Paid Tier)の数字を、StandardとBatchで並べます。以下は2026年10月7日に確認した表示で、価格は変更されることがあるため、利用前に公式料金ページで最新の表示を確認してください。

区分 入力(text/image/video) 出力(text and thinking) 出力(images) 無料枠
Standard 1.50米ドル 7.50米ドル 30.00米ドル Not available
Batch 0.75米ドル 3.75米ドル 15.00米ドル Not available

この表で注目したいのは、Batchの単価がStandardのちょうど半分になっている点です。公式料金ページの表示上、入力・テキストと思考の出力・画像の出力のいずれも、Batchの数字はStandardの半額です。急ぎの必要がない大量の画像生成は、Batch APIで処理する設計が検討の対象になります。Batch APIの使い方はGemini Batch APIの使い方|非同期処理と50%割引の料金で説明しています(公式料金ページ)。

検索によるグラウンディングを使う場合は、別の料金が加わります。料金ページには、Google WebおよびImage Searchによるグラウンディングについて、月5,000件の無料の検索リクエスト(すべてのGemini 3.xモデルで共有)があり、それを超えると1,000リクエストあたり14米ドルと書かれています。グラウンディングで取得した文脈(テキストや画像)は、入力トークンとしては課金されないとも記載されています。グラウンディングの仕組みはGoogle検索によるグラウンディングとは?Gemini APIの料金と仕組みで解説しています(公式料金ページ、2026年10月7日確認)。

Gemini API全体の料金の読み方、無料枠の考え方、試算の手順はGemini API料金の読み方2026|モデル別単価・キャッシュ・無料枠・試算にまとめています。画像生成のモデルでは、出力の単価が「画像」と「テキストと思考」で分かれる点が、文章モデルの料金表と違う部分です。

画像1枚あたりの費用|解像度ごとのトークン数と換算

Nano Banana 2.1の画像出力は、1Kが1,120トークンで0.0336米ドル、2Kが1,680トークンで0.0504米ドル、4Kが3,780トークンで0.113米ドルと、公式料金ページが画像1枚あたりの換算値を示しています。

画像の出力は、解像度ごとに消費するトークン数が決まっていて、それに画像出力の単価を掛けたものが1枚あたりの費用になります。次の表は、2026年10月7日時点の公式料金ページの表記です(公式料金ページ、Nano Banana 2.1、単位は米ドル)。

解像度 画像の大きさ 消費トークン Standardの1枚あたり Batchの1枚あたり
1K 1024x1024px 1,120 0.0336 0.0168
2K 2048x2048px 1,680 0.0504 0.0252
4K 4096x4096px 3,780 0.113 0.0567

この表の1枚あたりの費用は、画像の出力トークンだけを換算した数字です。プロンプトの入力トークンや、テキストと思考の出力トークン、グラウンディングの検索料金は含まれません。料金ページでも、この換算値には注釈(アスタリスク)が付けられ、画像出力は100万トークンあたり30米ドル(Standard)または15米ドル(Batch)で計算すると説明されています。

では、仮の例で計算してみます。これは公式の事例ではなく、料金表の読み方を確認するための計算です。「同じ構図のバナー画像を100枚つくる」という場面で、画像出力だけを足し算すると次のようになります。

仮の条件(100枚) 計算 画像出力の合計(米ドル)
1K・Standard 0.0336 × 100 3.36
2K・Standard 0.0504 × 100 5.04
4K・Standard 0.113 × 100 11.3
1K・Batch 0.0168 × 100 1.68

解像度を1Kから4Kに上げると、画像出力の費用は表示上およそ3.4倍になります。これは、消費トークンが1,120から3,780に増えるためです。SNSやブログの挿絵のように1Kで足りる用途と、印刷物や大判の素材のように4Kが必要な用途を分けると、費用の見通しが立てやすくなります。実際の請求は、ここに入力や思考のトークン、検索の料金が加わるため、少数の試作で1回の生成にかかる総額を確認してから、枚数を掛けるのが安全です。

Nano Banana 2・Lite・Proとの違い|公式の説明と料金を並べる

Nano Banana 2.1は、Nano Banana 2の更新版として公式に位置づけられ、Nano Banana 2 Liteは速度と費用を優先する小型版、Nano Banana Proは複雑な視覚タスク向けの上位版と、公式ガイドが役割を分けています。

公式の画像生成ガイドは、Nano Bananaの各モデルについて、役割を次のように説明しています。2.1は「primary high-efficiency workhorse model」、Nano Banana 2は「previous-generation」の高効率モデルで、新規のプロジェクトにはNano Banana 2.1を使うことが推奨されています。Nano Banana 2 Liteは速度と費用が最優先の制約になる用途向けで、複数の参照入力や複数ターンの連続編集には最適化されていない、とされています。Nano Banana Proは、複雑な視覚タスク向けの上位の選択肢と説明されています(公式の画像生成ガイド)。

次の表は、モデルID、料金ページの単価、画像1枚あたりの換算値を並べたものです。単位は100万トークンあたりの米ドルで、2026年10月7日時点のStandardの有料枠の表示です(公式料金ページ)。

モデル モデルID 入力 画像出力 1Kの1枚あたり(換算)
Nano Banana 2.1 gemini-nano-banana-2.1 1.50 30.00 0.0336
Nano Banana 2 gemini-3.1-flash-image 0.50 60.00 0.067
Nano Banana 2 Lite gemini-3.1-flash-lite-image 0.25 30.00 0.0336
Nano Banana Pro gemini-3-pro-image 2.00 120.00 0.134(1K/2K)

この表から読み取れるのは、画像1枚あたりの換算値で見ると、2.1はNano Banana 2より低く、Liteと同じ水準だという点です。一方で、入力の単価は2.1が1.50米ドルで、Nano Banana 2の0.50米ドルやLiteの0.25米ドルより高く表示されています。長い指示文や大量の参照画像を毎回渡す使い方では、入力側の差が効いてくる可能性があります。どちらが総額で安くなるかは、入力の量と生成する枚数の比率で変わるため、表の数字を自分の利用量に当てはめて比べる必要があります。

機能の面では、画像生成ガイドに次の違いが書かれています。0.5K(512px)の解像度はNano Banana 2が対応し、Nano Banana 2.1は非対応です。Nano Banana 2 Liteは1Kの解像度のみに対応し、Google検索によるグラウンディングも非対応とされています。Nano Banana 2 Liteの記事はNano Banana 2 Liteを扱った関連記事にあります。高速に大量の1K画像を作る用途ならLite、参照画像を使った編集や4Kまで必要なら2.1、という整理が出発点になりますが、実際の選択は自分の用途の試作で確かめてください(公式の画像生成ガイド)。

提供状態の確認|公式ページの記載が揃わない点

Nano Banana 2.1は公式モデルページで安定版(Stable)として掲載されていますが、前世代のNano Banana 2は、モデル一覧ではStable、変更履歴では非推奨と、公式ページの記載が揃っていません。

画像生成モデルの提供状態は、確認したページによって記載が異なります。現時点で食い違っている箇所を、ページごとに整理しました(2026年10月7日確認)。どれが現在の正しい状態かは、この記事では断定せず、利用前に各ページを直接確認することを勧めます。

対象 ページ 記載の要旨
Nano Banana 2(gemini-3.1-flash-image) モデル一覧 Stableとして掲載
Nano Banana 2(gemini-3.1-flash-image) 変更履歴 非推奨(停止日は未発表)。gemini-nano-banana-2.1への移行を案内
Nano Banana 2(gemini-3.1-flash-image) 非推奨の一覧 公開日2026年5月28日、停止日は「No shutdown date announced」、推奨の代替はgemini-nano-banana-2.1
Nano Banana 2.1(gemini-nano-banana-2.1) 非推奨の一覧 公開日2026年10月6日、停止日は「No shutdown date announced」
Nano Banana(gemini-2.5-flash-image) 料金ページ 非推奨で、2026年10月2日に停止すると警告
Nano Banana(gemini-2.5-flash-image) 非推奨の一覧 公開日2025年10月2日、停止日は2027年3月15日、推奨の代替はgemini-3.1-flash-lite-image

Nano Banana 2については、モデル一覧のStable表記だけを見て継続して使えると判断すると、非推奨の告知を見落とす恐れがあります。変更履歴と非推奨の一覧は、どちらも「停止日は未発表」としているため、すぐに止まるとは書かれていません。ただし、公式の画像生成ガイドは新規プロジェクトにはNano Banana 2.1を使うよう推奨しているため、これから作るものは2.1を前提にし、すでにNano Banana 2を使っているものは移行を計画する、という考え方になります。

初代のNano Banana(gemini-2.5-flash-image)は、料金ページが2026年10月2日の停止を警告する一方、非推奨の一覧は2027年3月15日を停止日としています。公式ページ同士で日付が異なるため、この記事ではどちらが正しいかを断定しません。この初代モデルを使っている場合は、料金ページと非推奨の一覧の両方を確認し、早めに移行先を決めるのが安全です。モデル一覧のページには、2.5系のモデルへのアクセスを過去に利用したユーザーに限る、という注記もあります(公式モデル一覧)。

使い始める手順|モデルIDの指定から画像の保存まで

Nano Banana 2.1を使い始めるには、APIキーを用意したうえで、リクエストのモデルにgemini-nano-banana-2.1を指定してプロンプトを送り、返ってきた画像データを保存します。

公式の画像生成ガイドには、Python、JavaScript、Java、Go、RESTのコード例があります。ここではPythonの例の骨格を示します。コードは公式の例の流れに沿ったもので、実行にはGemini APIのキーが必要です。SDKの書き方は更新されることがあるため、実際に使うときは公式の画像生成ガイドの最新のコードを確認してください。

from google import genai
import base64

client = genai.Client()

interaction = client.interactions.create(
    model="gemini-nano-banana-2.1",
    input="Create a picture of a nano banana dish in a fancy restaurant with a Gemini theme",
)

with open("generated_image.png", "wb") as f:
    f.write(base64.b64decode(interaction.output_image.data))

このコードで押さえる点は3つあります。1つ目は、modelにgemini-nano-banana-2.1を指定することです。前世代のgemini-3.1-flash-imageを指定したままだと、Nano Banana 2のまま動きます。2つ目は、生成された画像がinteraction.output_imageに入り、画像データがBase64の文字列で返ってくることです。ファイルに保存するときは、デコードして書き出します。3つ目は、公式ガイドが、生成されたすべての画像にSynthIDの透かしが含まれると説明していることです(公式の画像生成ガイド)。

RESTで呼び出す場合は、公式の例ではhttps://generativelanguage.googleapis.com/v1beta/interactionsへPOSTし、ヘッダーにAPIキーとContent-Type: application/jsonを付け、本文のmodelに同じモデルIDを指定します。APIキーは、環境変数に入れて参照し、コードや公開リポジトリには書き込まない運用にします。

解像度や縦横比を指定するには、リクエストのresponse_formatに、画像の種類、aspect_ratio、image_sizeを渡します。公式ガイドの編集の例では、aspect_ratioに"16:9"、image_sizeに"2K"を指定しています。解像度を指定しなければ、モデルページが書く既定の1Kで生成されます。まず1Kで構図を確かめ、決まった画像だけを2Kや4Kで作り直すと、前の節で見た費用の差を抑えられます。

参照画像・会話型編集・グラウンディング・Thinkingの使いどころ

Nano Banana 2.1は、前回の生成結果のIDを渡して続きを編集でき、最大14枚の参照画像、Web・画像検索のグラウンディング、minimal・medium・highのThinkingレベルを設定できると公式に説明されています。

会話型編集は、公式のコード例では、最初の生成で得たインタラクションのIDを、次のリクエストのprevious_interaction_idに渡す形で書かれています。たとえば、生成済みの図解に対して「この図解をスペイン語にして。他の要素は変えないで」と指示する例が載っています。変えたくない部分を明示する書き方は、公式の例から学べる実用的な点です。繰り返しの編集では、1回の指示で変える要素を1つに絞ると、結果の違いの原因を確かめやすくなります。

複数の参照画像を使う合成は、モデルページが、最大14枚の参照画像、そのうち人物の一貫性は最大4人、物体の再現性は最大10個と説明しています。公式の画像生成ガイドには、集合写真のように複数の画像を渡して1枚の画像を作るコード例もあります。ただし、同じガイドは、Nano Banana 2 Liteは複数の参照入力に最適化されていないとも書いており、参照画像を多用する用途では、モデルの選択がこの点に関わります(公式モデルページ)。

グラウンディングは、検索の結果を踏まえて画像を生成する機能です。画像生成ガイドは、Image SearchがGoogle検索のグラウンディングツールの中の新しい検索の種類で、Web Searchと並べて、または単独で使えると説明しています。有効にするには、リクエストでgoogle_searchツールを設定し、search_typesにimage_searchを指定します。検索の料金は、前の「料金」の節で触れたとおり別に発生します(公式の画像生成ガイド)。

Thinkingは、モデルが指示を考えてから生成する設定で、モデルページにはminimal、medium(既定)、highの3段階があると書かれています。レベルを上げると、複雑な指示への対応が期待できる一方で、処理が重くなる可能性があります。ただし、レベルごとの品質や費用の差は公式ページに数値がないため、同じプロンプトで段階を変えて比べる検証が必要です。Thinkingの一般的な考え方はGemini APIのThinkingとは|使い方・料金・モデル対応表にまとめています。

Nano Banana 2から移す手順と、公式で確認できていない項目

Nano Banana 2からNano Banana 2.1への移行は、モデルIDの差し替え、同じプロンプトでの出力比較、非対応機能と解像度の確認、費用の再見積もりの順に進めると、見落としを減らせます。

仮の例で、移行の流れを確認します。これは公式の事例ではなく、考え方を示すための想定です。「社内のバナー作成ツールが、gemini-3.1-flash-imageを指定して、0.5Kの小さな画像を下書きとして大量に作り、気に入ったものだけ高解像度で作り直している」という場面を考えます。

手順1は、テスト環境でモデルIDをgemini-nano-banana-2.1へ差し替えることです。手順2は、同じプロンプトを両方のモデルで生成し、文字の読みやすさや構図の違いを目で比べることです。手順3は、使っている機能を点検することです。この例では、下書きに使っていた0.5Kの解像度が2.1では非対応なので、下書きを1Kへ変える必要があります。料金ページの換算値は、Nano Banana 2の0.5Kが0.045米ドル、Nano Banana 2.1の1Kが0.0336米ドルと表示されており、画像出力だけを比べると2.1の1Kのほうが低い表示です。手順4は、入力の単価の差も含めて月間の費用を見積もり直すことです。

この例で分かるように、モデルIDを書き換えるだけでは済まない場合があります。解像度の選択肢、入力と出力の単価、対応機能は、モデルごとに異なります。とくに、関数呼び出しや構造化出力を組み合わせている場合は、2.1が非対応であることを先に確認してください。

最後に、今回確認した公式ページで確認できていない項目を明記します。これらは、この記事では推測で書きません。

確認できていない項目 この記事での扱い
画質や速度を数値で示した比較結果 書かない。自分の用途で試して判断する
日本語の文字の描画精度 書かない。出力を目で確認する
Geminiアプリや他のGoogleサービスでの提供状況 書かない。公式ヘルプで確認する
1回のリクエストで出せる画像の枚数の上限 書かない。少数の試作で確認する
Nano Banana 2の停止日 未発表と公式が記載。決まり次第、公式ページで確認する

この記事の内容は、2026年10月7日に確認した公式ページに基づきます。モデルの提供状態や料金は変更されることがあるため、利用の前に、モデル一覧、料金ページ、変更履歴を直接確認してください。

よくある質問(FAQ)

Q1. Nano Banana 2.1のモデルIDは何ですか。
モデルIDはgemini-nano-banana-2.1です。公式モデルページに記載があり、変更履歴では2026年10月6日に一般提供となったと書かれています。
Q2. Nano Banana 2.1に無料枠はありますか。
公式料金ページの2026年10月7日時点の表示では、StandardとBatchのどちらも、無料枠は「Not available」です。有料枠の単価は、この記事の料金の節にある表のとおりです(公式料金ページ)。
Q3. Nano Banana 2を使っています。すぐに移行が必要ですか。
変更履歴は、gemini-3.1-flash-imageを非推奨とし、停止日は未発表と記載しています。すぐに止まるとは書かれていませんが、公式の画像生成ガイドは新規プロジェクトにNano Banana 2.1を使うよう推奨しています。移行の計画は早めに立てておくと安心です(変更履歴)。
Q4. 関数呼び出しや構造化出力と組み合わせられますか。
公式モデルページでは、Function callingとStructured outputsは「Not supported」と記載されています。これらが必要な処理は、文章生成のモデルに任せ、画像生成の部分だけをNano Banana 2.1にする分け方が考えられます(公式モデルページ)。
Q5. 4Kの画像も生成できますか。
公式は、1K、2K、4Kの出力に対応していると説明しています。4Kは1枚あたり3,780トークンで、Standardの換算は0.113米ドルと料金ページに書かれています。0.5K(512px)はNano Banana 2.1では非対応です(公式料金ページ、画像生成ガイド)。
Q6. 生成した画像に透かしは入りますか。
公式の画像生成ガイドは、生成されたすべての画像にSynthIDの透かしが含まれると説明しています(公式の画像生成ガイド)。
Q7. Geminiアプリでも使えますか。
この記事で確認した公式ページには、アプリでの提供状況が書かれていないため、お答えできません。アプリでの提供は、Googleの公式ヘルプで確認してください。

まとめ|2.1は新規向けの画像モデル、使う前に提供状態と費用を確認する

Nano Banana 2.1は、2026年10月6日に一般提供となった画像生成・会話型編集モデルです。モデルIDはgemini-nano-banana-2.1で、入力はテキスト・画像・動画・PDF、出力は画像とテキスト、入力上限は131,072トークン、出力上限は32,768トークンです。画質、文字の描画、複数ターンの一貫性などが公式に更新点として挙げられていますが、改善を数値で示す資料は今回の公式ページにはありませんでした。

料金は、Standardが入力100万トークンあたり1.50米ドル、画像出力が30.00米ドルで、1K画像1枚あたりの換算値は0.0336米ドルです。無料枠はありません。Nano Banana 2と比べると、画像1枚あたりの換算値は低い一方、入力の単価は高く表示されているため、自分の入力量と枚数で見積もる必要があります。関数呼び出し、構造化出力、キャッシュには対応していないため、周辺の自動化を組む際は先に確認してください。

前世代のNano Banana 2は、モデル一覧ではStable、変更履歴では非推奨と記載が分かれています。これから使い始めるなら2.1を前提にし、すでに使っている場合は、同じプロンプトでの比較と費用の再見積もりを通じて、移行を計画するのが現実的です。Gemini API全体の考え方はGoogle AIの使い方ガイドから押さえておくと、モデル選びの判断がしやすくなります。

このサイトは株式会社S.Lineが運営しています。記事内の店舗予約・LINE登録・講座の案内には、当社または当社が集客を担当するサービスの広告(PR)が含まれます。
本記事は公式情報・専門メディアを参考に執筆しています。最新の正確な情報は引用元の公式ページをご確認ください。

この記事を書いた人

株式会社S.Line 代表取締役。偏差値39から起業し、AIとSNSの活用で「普通の人」が成果を出す方法を発信。

目次