Gemini 3.7 Flashの非推奨化と移行手順|モデルIDの切り替え方

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📅 公開日: 2026年10月16日

Gemini 3.7 Flash(モデルID gemini-3.7-flash)は、2026年10月8日に非推奨と告知されました。公式は後継の gemini-3.8-flash へモデル名を書き換えるよう案内しており、API リクエストはすでに自動で 3.8 Flash へ転送されています。この記事では、公式の記載、書き換えの手順、料金の確認点、テストの進め方を順に整理します。

確認日は2026年10月15日です。公式の情報は更新されるため、作業前にGemini API のリリースノートで最新の記載を見てください。

目次

結論:終了日は未設定だが、モデル名の書き換えは早めにやる

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Gemini 3.7 Flash の非推奨化とは、gemini-3.7-flash を新しく選べなくし、後継の gemini-3.8-flash へ置き換える Google の措置です。公式の非推奨モデルのページでは、提供終了日は「N/A」と書かれ、エンドポイントは停止せず 3.8 Flash へ自動転送されると説明されています。

つまり、今日コードが動かなくなるわけではありません。ただし、転送先で動いているのは 3.8 Flash なので、出力の傾向や料金は 3.7 Flash の時とは変わる可能性があります。意図しない切り替えを避けるため、モデル名を自分で書き換え、動作を確かめてから本番へ反映するのが安全です。

公式が書いている内容を一覧で確認する

公式の記載は、リリースノート、非推奨ページ、モデル一覧ページの3か所にまたがっています。ここでは確認できた事実だけを表にまとめます。

項目 公式の記載 確認元
告知日 2026年10月8日のリリースノートに「Gemini 3.7 Flash deprecation」の項目がある リリースノート
対象のモデルID gemini-3.7-flash 非推奨ページ
後継モデル gemini-3.8-flash(モデル名を更新するよう案内) リリースノート
Google AI Studio 選択肢として表示されなくなった リリースノート
API リクエスト 自動的に gemini-3.8-flash へ転送される リリースノート
提供終了日 「N/A」(日付の設定なし) 非推奨ページ
3.7 Flash の公開日 2026年8月13日 非推奨ページ

7行すべてを公式の文言で確認しています。なお、モデル一覧ページの Gemini 3 の一覧には、gemini-3.7-flash の行がありません。後継の3.8 Flashは「Our most intelligent Flash model」と紹介され、長期的なソフトウェア開発、自律エージェント、企業の複雑な業務向けと説明されています。

自分のコードが影響を受けるか調べる

影響範囲の確認とは、アプリ・スクリプト・設定ファイルのどこに gemini-3.7-flash が書かれているかを洗い出す作業です。自動転送で動き続けるため、気づかないまま 3.8 Flash を使っている状態になりやすい点が落とし穴です。

次の手順で、書かれている場所を一括で見つけます。

  1. プロジェクトのフォルダで、rg "gemini-3.7-flash" を実行する(grep でも可)。コード、設定ファイル、環境変数の定義、ドキュメントまでを対象にする。
  2. 見つかった箇所を、本番・検証・個人用スクリプトに分類する。
  3. ノーコードのツールや外部サービス経由で Gemini を呼んでいる場合は、その設定画面のモデル名も確認する。
  4. 利用状況や請求の画面で、直近の利用量や請求額に想定外の変化がないかを見る。

仮の例です。社内の要約ツールが config.yaml に model: gemini-3.7-flash と書いている場合、ここが唯一の書き換え箇所です。環境変数 GEMINI_MODEL で上書きしている場合は、環境変数の値も同時に直します。

モデルIDを書き換える手順

モデルIDの書き換えとは、リクエストで指定する文字列を gemini-3.7-flash から gemini-3.8-flash に変えることです。公式のリリースノートも「モデル名を gemini-3.8-flash に更新する」ことを案内しています。

  1. 変更用のブランチを作り、前節で見つけた箇所の文字列を gemini-3.8-flash に置き換える。
  2. モデル名をコードに直書きせず、設定ファイルや環境変数の1か所にまとめる(次回以降の移行が1行で済む)。
  3. 検証環境にデプロイし、次節のテストを回す。
  4. 問題がなければ本番へ反映し、反映後はエラー率と1回あたりの利用量を見守る。

モデルID以外の呼び出し方法(SDK のバージョンやパラメータ)は、この記事では変更しません。3.8 Flash の仕様や制限は、Gemini 3.8 Flashの解説記事で整理しています。

料金の差を確認する

移行で最も見落としやすいのは料金です。公式の料金ページには Gemini 3.8 Flash の単価が載っていますが、3.7 Flash の行はありません。そのため、公式の数字だけでは旧モデルとの差額を比べられません。

2026年10月15日に確認した Gemini 3.8 Flash の標準(Standard)・有料枠の単価は、次のとおりです。

区分 2026年12月31日まで 2027年1月1日から
入力(100万トークンあたり) $0.75 $1.50
出力(思考トークンを含む、100万トークンあたり) $3.75 $7.50

2027年1月1日から単価が2倍になる点に注意が必要です。仮の例として、1か月に入力2,000万トークン、出力500万トークンを使うアプリで計算します。

  • 2026年内の単価:20 × $0.75 + 5 × $3.75 = $15 + $18.75 = $33.75
  • 2027年1月以降の単価:20 × $1.50 + 5 × $7.50 = $30 + $37.50 = $67.50

実際の請求には、キャッシュや Batch などの別料金が加わる場合があります。読み方の全体はGemini API料金の読み方で確認してください。旧モデルとの差額が必要な場合は、移行前の請求明細や、控えてある3.7 Flash の単価と比べます。

移行後のテストの進め方

移行テストとは、同じ入力を新旧の条件で流し、出力の形式・品質・利用量が許容範囲かを確かめる作業です。モデルが変わると、同じプロンプトでも答えの長さや言い回しが変わることがあります。

  1. 普段のリクエストから代表的なものを選び、入力を保存する(個人情報は取り除く)。
  2. それぞれを 3.8 Flash で実行し、移行前に保存してある出力と見比べる。
  3. JSON などの形式指定がある場合は、パース可能か、必須項目が欠けていないかを機械的に検査する。
  4. 1件あたりの入力・出力トークン数を記録し、前節の単価を掛けて月間の費用を再計算する。
  5. 応答時間を計り、画面表示やタイムアウトの設定に問題がないか見る。

出力に思考トークンが含まれて課金されるため、出力量の増減は費用に直結します。Thinking の設定はGemini APIのThinking解説が参考になります。

3.8 Flash 以外の移行先を検討する場合

公式が案内する移行先は gemini-3.8-flash です。用途によって別のモデルが合う場合もあるため、公式のモデル一覧で確認できた位置づけだけを整理します。

モデル モデルID 公式一覧での位置づけ
Gemini 3.8 Flash gemini-3.8-flash 最も高性能なFlashモデル(公式の移行先)
Gemini 4 Argon gemini-4-argon 主力の推論モデル
Gemini 3.5 Flash-Lite gemini-3.5-flash-lite 高スループット処理向けの低コストモデル

出典はモデル一覧ページです。他の2つは公式が3.7 Flashの移行先として示したものではないため、現行の挙動を保ちたい場合は 3.8 Flash を選ぶのが無難です。費用を抑えたい処理だけ切り出す場合はGemini 3.5 Flash-Lite、より高度な推論が必要な場合はGemini 4 Argonの記事で違いを確認できます。

今後の変更を見逃さない方法

非推奨や提供終了の情報は、リリースノートと非推奨ページを定期的に見るのが基本の入口です。今回のように終了日がない告知でも、後から日付が追加される可能性は否定できません。

  • リリースノートで「deprecation」を含む項目を、定期的に確認する。
  • 非推奨ページで、使っているモデルIDの行が増えていないかを見る。
  • モデル名を設定の1か所にまとめ、変更履歴を残す。

公式情報の見方はGeminiの最新情報の確かめ方にまとめています。

よくある質問(FAQ)

Q1. Gemini 3.7 Flash はもう使えませんか。
Google AI Studio では選べなくなりました。API は停止しておらず、gemini-3.7-flash へのリクエストは gemini-3.8-flash に自動転送されると、リリースノートに書かれています。
Q2. 提供終了日はいつですか。
2026年10月15日の時点で、非推奨ページの終了日は「N/A」で、日付は示されていません。
Q3. 何もしなくても大丈夫ですか。
自動転送で動き続けますが、実際には 3.8 Flash を使っている状態です。出力や料金が変わる可能性があるため、モデル名を書き換えてテストすることをおすすめします。
Q4. 3.8 Flash の料金は 3.7 Flash より高いですか。
公式の料金ページに3.7 Flash の行がないため、公式の数字だけでは比べられません。移行前の請求明細や、控えてある単価と照らしてください。
Q5. 移行先は 3.8 Flash 以外にもありますか。
公式が案内している移行先は 3.8 Flash です。他のモデルは用途に応じた選択肢ですが、公式の移行先ではありません。

まとめ

Gemini 3.7 Flash は2026年10月8日に非推奨と告知され、提供終了日は設定されていません。API は 3.8 Flash へ自動転送されているため、rg "gemini-3.7-flash" で書かれている場所を探し、gemini-3.8-flash に書き換えて、保存した入力でテストするという順で進めれば十分です。2027年1月1日からは 3.8 Flash の単価が変わるため、費用の再計算も合わせて行ってください。

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本記事は公式情報・専門メディアを参考に執筆しています。最新の正確な情報は引用元の公式ページをご確認ください。

この記事を書いた人

株式会社S.Line 代表取締役。偏差値39から起業し、AIとSNSの活用で「普通の人」が成果を出す方法を発信。

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