Gemini API料金の改定予定|Argon・3.8 Flashの日付と無料枠

Gemini API料金の改定予定|Argon・3.8 Flashの日付と無料枠
📅 公開日: 2026年10月22日🔄 最終更新: 2026年10月30日

Gemini APIの料金は、公式の料金ページに「いつまでの単価」と「いつからの単価」が並べて載っています。2026年10月21日に確認した範囲では、Gemini 4 Argonは2026年12月1日から、Gemini 3.8 Flashは2027年1月1日から、Standardの入力・出力とも2倍の単価に変わる予定です。無料枠で使えるのは3.8 Flashなどで、Argonは無料枠では使えません。さらに、無料枠やGoogle AI Studioは規約上「Unpaid Services(無料の提供)」にあたり、入力した内容が製品改善に使われます。

この記事で扱うのはGemini APIの料金で、Geminiアプリ(Google AIプラン)の月額料金とは別の話です。アプリ側のプラン比較はGoogle AIプランの違いを参照してください。以下の金額は公式の表示どおりの米ドル(USD)で、円換算はしていません。

目次

改定予定の日付と倍率を先に確認する

LINEでインスタ大学の受取案内を見る

InstagramやSNS運用を学びたい方へ。LINEでインスタ大学の一般教材の受取案内を確認できます。

LINEでインスタ大学の受取案内を見る

Gemini APIの料金改定予定とは、公式の料金ページ(Gemini Developer API pricing)が単価を「ある日まで」と「ある日から」の2段で表示している状態を指し、Gemini 4 Argonは2026年12月1日、Gemini 3.8 Flashは2027年1月1日が切り替わりの日付です。

料金ページの最終更新表示は「Last updated 2026-10-19 UTC」でした(2026年10月21日に確認)。次の表は、Standardの有料枠(Paid Tier)について、100万トークンあたりの単価を旧→新で並べたものです。

モデル 切り替わる日 入力(旧→新) 出力・思考トークン込み(旧→新) 倍率
Gemini 4 Argon 2026年12月1日 2.00ドル→4.00ドル 10.00ドル→20.00ドル 入力・出力とも2倍
Gemini 3.8 Flash 2027年1月1日 0.75ドル→1.50ドル 3.75ドル→7.50ドル 入力・出力とも2倍
Gemini 3.6 Flash 2027年1月1日 0.75ドル→1.50ドル 3.75ドル→7.50ドル 入力・出力とも2倍

表のとおり、3.6 Flashの行にも2027年1月1日からの単価が書かれています。使うモデルの行に「through」と「starting」の日付があるかを、自分の使うモデルごとに確かめるのが基本の読み方です。料金ページの表記は日付だけで、切り替わる時刻の記載は確認できませんでした。

なお、料金改定の理由や背景は、確認したページには書かれていませんでした。この記事でも理由は推測しません。

Gemini 4 Argonの新旧単価(2026年12月1日から)

Gemini 4 Argonの改定は、Standard・Batch・Flex・Priorityのどの処理方式でも、入力・出力・キャッシュの単価が2026年12月1日から2倍になる表示です。

次の表は公式の料金ページの、Gemini 4 Argon(モデルID gemini-4-argon)のPaid Tier、100万トークンあたりの米ドルです。出力には思考トークンが含まれます。

処理方式 入力(旧→新) 出力(旧→新) キャッシュ(旧→新)
Standard 2.00→4.00 10.00→20.00 0.10→0.20
Batch 1.00→2.00 5.00→10.00 0.05→0.10
Flex 1.00→2.00 5.00→10.00 0.05→0.10
Priority 3.60→7.20 18.00→36.00 0.18→0.36

旧の単価の適用は「2026年11月30日まで」、新の単価は「2026年12月1日から」と表示されています。Argonのキャッシュは暗黙的キャッシュ(implicit caching)のみで、明示的なキャッシュはサポートされない旨も同じページにあります。キャッシュの考え方はコンテキストキャッシュの記事、Batchの仕組みはBatch APIの記事で解説しています。

Google検索によるグラウンディングの行は、同じ料金ページで、Gemini 3以降のモデルで共有する月5,000件までの無料リクエストと、その後の1,000件あたり14ドルという表示でした。Argonのこの行に日付つきの旧新の併記は見当たりません。検索グラウンディングの詳細はグラウンディングの記事にあります。モデルそのものの特徴はGemini 4 Argonの解説を参照してください。

Gemini 3.8 Flashの新旧単価(2027年1月1日から)

Gemini 3.8 Flashの改定は、2027年1月1日から入力・出力・キャッシュの単価に加えて、キャッシュの保存料金も2倍になる表示です。

次の表は公式の料金ページの、Gemini 3.8 Flash(モデルID gemini-3.8-flash)のPaid Tier、100万トークンあたりの米ドルです。キャッシュの保存料金は、100万トークンを1時間保存するあたりの金額です。

処理方式 入力(旧→新) 出力(旧→新) キャッシュ(旧→新) キャッシュ保存・1時間(旧→新)
Standard 0.75→1.50 3.75→7.50 0.075→0.15 0.50→1.00
Batch 0.375→0.75 1.875→3.75 0.0375→0.075 0.50→1.00
Flex 0.375→0.75 1.875→3.75 0.0375→0.075 0.50→1.00
Priority 1.35→2.70 6.75→13.50 0.135→0.27 0.50→1.00

旧の単価の適用は「2026年12月31日まで」、新の単価は「2027年1月1日から」です。Argonより切り替わりが約1か月遅いため、Argonと3.8 Flashを併用している場合は、12月と1月で請求の増え方が段階的になります。3.8 Flash自体の特徴はGemini 3.8 Flashの解説、料金全体の読み方はGemini API料金の読み方にまとめています。

無料枠で使えるモデルと使えないモデル

Gemini APIの無料枠(Free Tier)は、料金ページで「Free of charge」と表示されたモデルと処理方式だけが対象で、Gemini 4 Argonは無料枠では使えません。

次の表は公式の料金ページで、Free Tierの列に何と表示されているかを整理したものです。

モデル・処理方式 Free Tierの表示 製品改善への利用(Free / Paid)
Gemini 4 Argon(Standard) Not available(無料枠では使えない) Not available / No
Gemini 3.8 Flash(Standard) Free of charge Yes / No
Gemini 3.8 Flash(Batch) Not available Yes / No
Gemini 3.8 Flash(Flex) Not available Yes / No

ページの冒頭にある3つのプラン(Free・Paid・Enterprise)の説明でも、Freeは「一部のモデルへの限定的なアクセス」「コンテンツが製品改善に使われる」、Paidは「コンテンツが製品改善に使われない」という趣旨で書かれています。つまり無料枠は「使えるモデルが限られる」「入力内容が改善に使われる」が組み合わさっています。3.8 Flashのほかにも、同じページでFree of chargeと表示されたモデルはありますが、Argonは対象外です。Argonを試したいときは、有料枠を前提に予算を見ます。AI Studioでの操作はGoogle AI Studioの使い方、無料枠の回数や上限はレート制限の記事で確認できます。

招待制のContributor(private preview)の行は、メールで案内を受けた対象者向けで、速度と信頼性はStandardと同等と書かれています。この行はPaid Tierの列でも「製品改善への利用」が「Yes」と表示されており、通常のPaidとは扱いが異なる点に注意が必要です。

無料(Unpaid)と有料(Paid)の区分とデータの扱い

Gemini APIの利用規約は、無料で提供されるサービスを「Unpaid Services」、料金を払う提供を「Paid Services」と分け、Unpaidでは入力と生成結果をGoogleが製品改善に使い、Paidでは使わないと定めています。

Gemini APIの追加利用規約(最終更新表示は2026-04-28 UTC)の該当部分を、状況別に整理します。

状況 規約上の区分 入力・生成結果の扱い
Gemini APIの無料枠(unpaid quota)を使う Unpaid Services Googleが製品・サービス・機械学習技術の提供・改善・開発に使う。人間の査読者が読んで注釈をつけることがある
請求先アカウントが有効なCloud Projectにアクセスできるアカウント、またはWorkspace enterpriseアカウントでGoogle AI Studioを使う Paid Service(無料で提供されていても) プロンプトと応答は製品改善に使わない。不正利用の検出などのため、限られた期間ログを取る
請求先アカウントが有効なCloud Project経由でGemini APIを使う Paid Service 同上(Paid Servicesの扱い)
欧州経済領域(EEA)・スイス・英国にいる Unpaidでも、Paid Servicesの「データの使い方」の条件が全サービスに適用される 日本は、この例外の対象として書かれていない

規約はUnpaid Servicesについて、機密情報や個人情報を送らないよう求めています。日本から無料枠で使うときは、実在の顧客名や社外秘の資料をそのまま入力しないのが、規約に沿った使い方です。

ここで気をつけたいのは、「AI Studioなら無料」「無料で使えるから安全」という覚え方が、規約と合わないことです。AI Studioは、使うアカウントが請求先つきのCloud Projectにアクセスできるかどうかで、無料でもPaid扱いに変わります。逆に、料金がかからない利用は、Unpaidとしてデータが改善に使われます。無料かどうかと、データが使われるかどうかは別の軸です。

料金の変更について、規約は、料金は料金ページに記載のとおりで、変更は掲載の30日後に有効になる(別の指定がない限り)と書いています。今回の料金ページは日付そのものを併記しているため、いつから変わるかは各行の日付で確認します。

仮の例:Argonと3.8 Flashで月の費用がどう変わるか

月の費用の試算は、入力トークン量×入力単価と、出力トークン量×出力単価を足し合わせる式で、単価が2倍になれば、使い方が同じでも費用は2倍になります。

次の表は、公式の料金ページの単価を使った仮の例です。前提は、月に入力2,000万トークン、出力(思考トークン込み)400万トークンを、Paid Tierで使う場合です(上の2行がStandard、下の2行がBatch)。式は「入力(100万トークン単位)×入力単価+出力(100万トークン単位)×出力単価」で、キャッシュと検索グラウンディングは含めていません。実際の利用量とは異なる、計算のための数字です。

モデル 旧の単価での月額 新の単価での月額
Gemini 4 Argon 20×2.00+4×10.00=80ドル 20×4.00+4×20.00=160ドル
Gemini 3.8 Flash 20×0.75+4×3.75=30ドル 20×1.50+4×7.50=60ドル
Gemini 4 Argon(Batch) 20×1.00+4×5.00=40ドル 20×2.00+4×10.00=80ドル
Gemini 3.8 Flash(Batch) 20×0.375+4×1.875=15ドル 20×0.75+4×3.75=30ドル

この仮の例では、同じ量を使ってもArgonは月80ドル増え、3.8 Flashは月30ドル増えます。自分の数字に置き換えるには、前月の利用量(入力・出力のトークン数)を、利用状況の画面で確認して式に入れます。Batchに回せる処理がある場合は、Batch行のように同じ式でStandardとの差を比べられます。

改定前に確認する5つの手順

改定前の確認とは、使っているモデル、請求の状態、データの扱い、前月の利用量、代替の選択肢の5点を、料金ページと規約の日付つきの表示に照らして見直すことです。

2026年10月21日時点の公式表示にもとづく、確認の順番です。

  1. 使っているモデルIDを洗い出す。コードやAI Studioの設定にあるモデルIDが、gemini-4-argonか、gemini-3.8-flashか、そのほかかを一覧にします。
  2. 料金ページで、そのモデルの行に「through」と「starting」の日付があるかを見る。日付つきの行だけが、改定予定の対象です。
  3. 自分のAPIキーのCloud Projectに、有効な請求先アカウントがつながっているかを確認する。つながっていればPaid、つながっていなければUnpaidで、データの扱いが変わります(規約の区分どおり)。
  4. 前月の入力・出力トークン量を、利用状況の画面で確認して、前の節の式に入れる。
  5. 費用が合わないときは、処理方式(Batch・Flex)、より単価の低いモデル、キャッシュの活用を比べる。移行が必要なモデルがある場合はGemini 3.7 Flashの非推奨化と移行手順も確認します。

よくある質問(FAQ)

Q1. Gemini APIの料金は、いつからいくらに変わりますか。
料金ページの表示では、Gemini 4 Argonは2026年12月1日から、Gemini 3.8 Flashは2027年1月1日からです。どちらもStandardのPaid Tierで、入力・出力とも2倍の単価になります。具体的な旧新の金額は、各モデルの節の表を見てください。
Q2. 無料枠でGemini 4 Argonを使えますか。
料金ページに、Argonは無料枠では使えない旨の注記があります。無料枠で試せるのは、Free of chargeと表示されたモデルです。
Q3. Google AI Studioに入力した内容は、製品の改善に使われますか。
使うアカウントによって変わります。請求先が有効なCloud Projectにアクセスできるアカウントなど、規約がPaid Serviceと定める条件に当てはまれば使われず、当てはまらない無料の利用はUnpaidとして使われます。条件は規約で確認できます。
Q4. Geminiアプリ(Google AIプラン)の月額も同じ日に変わりますか。
この記事で確認した料金ページはAPI向けで、アプリのプランの料金は載っていません。アプリ側は別のページの扱いです。確認していない内容は、ここでは言えません。
Q5. 日付をまたぐ月の請求はどうなりますか。
料金ページには日付の表示だけがあり、請求の切り替わり方の細かい説明は確認できませんでした。実際の請求額は、請求の画面で日付ごとの内訳を見て確かめてください。

まとめ

料金ページの表示では、Gemini 4 Argonは2026年12月1日から、Gemini 3.8 Flashは2027年1月1日から、単価が2倍になる予定です。無料枠で使えるのは3.8 Flashなどで、Argonは使えません。データの扱いは、無料かどうかではなく、規約上のUnpaidかPaidかで決まります。まず使っているモデルの行の日付と、APIキーの請求状態を確かめてください。確認日は2026年10月21日で、料金ページは更新される可能性があります。最新の表示は公式の料金ページで見直してください。

このサイトは株式会社S.Lineが運営しています。記事内の店舗予約・LINE登録・講座の案内には、当社または当社が集客を担当するサービスの広告(PR)が含まれます。
本記事は公式情報・専門メディアを参考に執筆しています。最新の正確な情報は引用元の公式ページをご確認ください。

この記事を書いた人

株式会社S.Line 代表取締役。偏差値39から起業し、AIとSNSの活用で「普通の人」が成果を出す方法を発信。

目次