Gemini 3.5 Flashの性能と活用事例|現行Gemini 3.8 Flashとの違いと切り替えの確認点

Gemini 3.5 Flash 性能 活用事例【2026年最新】のアイキャッチ
📅 公開日: 2026年6月29日🔄 最終更新: 2026年10月10日

「Gemini 3.5 Flash の性能と活用事例を知りたい」と検索してこの記事に来た方に、先に結論をお伝えします。Gemini API の公式モデル一覧を2026年10月9日時点で検証した結果、現行の Flash モデルは Gemini 3.8 Flash です。Gemini 3.5 Flash は現行の Flash モデルではありません。この記事は、そのうえで「Flash 系モデルは何ができ、仕事のどんな場面で使えるのか」を、手順の形でまとめた記事です。

公式の一覧では Gemini 3.8 Flash が現在の Flash の中心に置かれています。本文の事実関係は、現行の公式情報に合わせています。確認できない性能の数値やベンチマークの比較は載せず、読者が自分の業務で確かめられる手順と判断基準を中心に構成しています。

岡田颯太
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  • 2026年10月時点の現行 Flash モデルと、Gemini 3.5 Flash の位置づけ
  • Flash 系モデルの性能を、自分の業務で確かめる見方
  • 公式で確認できる現行モデル4つの役割の違い
  • Gemini 3.8 Flash の料金の読み方と、仮の条件での試算
  • 仕事で使える6つの活用事例と、その進め方
  • 旧モデルから現行モデルへ切り替えるときの確認手順
  • Gemini Notebook の学習ツールの提供状況の注意点

結論:現行の Flash は Gemini 3.8 Flash

現行の Flash は Gemini 3.8 Flash です(2026年10月9日の検証)。Gemini 3.5 Flash を現行モデルやおすすめのモデルとして扱うことはできません。

公式モデル一覧で確認できたこと

公式のモデル一覧では、Gemini 3.8 Flash が安定版として先頭に載っています。説明文は、長期的なソフトウェア開発、自律的に動くエージェント、複雑な企業業務に向けて作られたモデル、という趣旨です。同じ一覧には Gemini 3.1 Pro(プレビュー版)、Gemini 3.5 Flash-Lite(安定版)、Nano Banana 2.1(画像の生成と編集)も載っています。

一方で、2026年10月10日に同じページを読み直した範囲では、Gemini 3.5 Flash という名前の個別項目は見当たりませんでした。Gemini 3.5 Flash-Lite は別のモデルなので、名前が似ていても混同しないでください。Gemini 3.5 Flash の利用可否や料金、性能については、この記事では断定しません。すでに3.5 Flash のモデル名でシステムを組んでいる場合は、「旧モデルから現行モデルへ切り替えるときの確認手順」の章を参照してください。

この記事が答える3つの点

この記事は、現行モデルと性能の見方、活用事例について、次の3点に絞って答えます。第1に、現行の Flash は Gemini 3.8 Flash であること。第2に、Flash 系モデルの性能は、公式の説明と自分の業務での試験の両方で判断すること。第3に、活用事例は「どの業務をどの順番で任せるか」という手順で考えること。数値で「何倍速くなる」「何割減る」と示せる根拠は、公式ページでも確認できなかったため、書いていません。

モデルの更新は早いため、この記事を読んだ日と検証日(2026年10月9日)の間に変わっている可能性があります。迷ったときは、公式の更新履歴ページで、モデルの追加や変更の日付を確認するのが確実な方法です。

Gemini 3.8 Flash を詳しく知りたい方へ

Gemini 3.8 Flash の制限や旧世代の Flash との違いは、Gemini 3.8 Flash のできること・制限・旧世代との違いをまとめた記事で整理しています。この記事では、モデルの個別解説よりも、「Flash 系を仕事に取り入れる順番」に比重を置いて説明します。

Gemini 3.5 Flash の性能と技術的特徴

Gemini 3.5 Flash の性能と技術的特徴の要点を整理した図解
Gemini 3.5 Flash の性能と技術的特徴の要点を整理した図解

Flash 系モデルの性能は、公式ページが示す役割の説明と、自分の業務の依頼を使った試験の2つで判断します。Gemini 3.5 Flash 個別の性能は公式で確認できないため、数値や他モデルとの優劣は断定しません。

公式が示す Flash の役割を読む

現行の Gemini 3.8 Flash について、公式のモデル一覧は、長期的なソフトウェア開発、自律エージェント、複雑な企業業務に向けたモデルだと説明しています。つまり、短い質問に答えるだけでなく、複数の手順をまたぐ作業を任せる使い方が想定されています。ここでいう「性能」は、単純な速さだけではなく、手順が長い仕事を途中で崩さず進められるか、という見方で捉えると実務に合います。

「性能」を数字で比べたくなる場面は多いですが、ベンチマークの点数は、測定条件やタスクの種類で結果が変わります。公式ページで確認できない点数を並べても、読者の業務の参考にはなりません。そこで、この記事では点数ではなく、自分の業務で確かめる観点を示します。

自分の業務で性能を確かめる4つの観点

次の4つは、モデルを切り替えるときや、新しく導入するときに使える確認の観点です。表にしたので、社内の検討メモにそのまま使えます。

観点 確かめ方 合格の目安の決め方
手順の保持 5つ以上の工程がある依頼を渡し、途中の条件が最後まで守られているかを見る 自分の業務で許せる抜けの有無を先に決める
出力形式の安定 同じ指示を複数回実行し、表や見出しの形が崩れないかを見る 後工程のシステムが読める形かどうか
資料の読み取り 自社の資料を渡し、本文にある情報だけで答えているかを見る 資料に無いことを補っていないか
修正のしやすさ 誤りを指摘したとき、指摘箇所だけが直るかを見る 直した結果、別の箇所が変わらないか

4つの観点はどれも、公式ページの数値に頼らず、自分の依頼で確認できます。確認するときは、実際の業務で使う指示文と資料をそのまま使うことが大切です。練習用の簡単な依頼だけで合格にすると、本番で崩れることがあるためです。

思考の深さと速度の調整

Flash 系モデルの使い心地は、モデルの種類だけでなく、思考の設定にも左右されます。Gemini API には思考の深さを調整する仕組みがあり、設定と料金の関係はGemini API の Thinking の使い方と対応モデルをまとめた記事で詳しく扱っています。公式の料金ページには、出力の料金に思考トークンも含まれると書かれています。深く考えさせるほど出力のトークンが増えうる点は、費用の見積もりでも忘れないでください。

現行モデル4つの役割を比較する

公式のモデル一覧で確認できる現行の主なモデルは、Gemini 3.8 Flash、Gemini 3.1 Pro、Gemini 3.5 Flash-Lite、Nano Banana 2.1 の4つです。文章や業務の自動化が中心なら、まず Gemini 3.8 Flash から検討します。

4モデルの比較表

次の表は、公式のモデル一覧の説明をもとに、業務での使い分けの視点を足したものです。公式の説明に無い性能の数値は入れていません。

モデル 公式での位置づけ 業務での使いどころ
Gemini 3.8 Flash 安定版。長期的なソフトウェア開発、自律エージェント、複雑な企業業務向け 手順の長い業務の自動化、資料を読んだ上での文章作成、開発支援
Gemini 3.1 Pro プレビュー版。複雑な問題解決に対応 判断の根拠を丁寧に整理したい分析。プレビュー版なので、仕様の変更に注意
Gemini 3.5 Flash-Lite 安定版。大量処理向けに、速度と費用効率を重視 定型的な分類、短い文章の整形、件数の多い処理
Nano Banana 2.1 安定版。画像の生成と編集 資料や投稿用の画像の草案。文章の処理とは別の用途

表のとおり、4つのモデルは役割が異なります。3.1 Pro は公式ページでプレビュー版と表示されています。プレビュー版は、仕様が将来変わる可能性がある段階のモデルなので、社内の標準業務に固定する前に、更新の履歴を確認してください。

Gemini 3.5 Flash-Lite と名前を混同しない

検索で「Gemini 3.5 Flash」と調べている方の中には、実際には Gemini 3.5 Flash-Lite の情報を探している方もいるかもしれません。Flash-Lite は、公式の説明では3.5世代のうち、大量処理向けに速度と費用効率を重視したモデルです。特徴や Flash との違いは、Gemini 3.5 Flash-Lite の特徴と料金をまとめた記事で解説しています。

Gemini 3.8 Flash の料金の読み方

Gemini 3.8 Flash の料金は、公式の料金ページで、利用区分と期間ごとに確認します。2026年10月10日に確認した標準の有料区分では、入力は100万トークンあたり、2026年12月31日まで0.75ドル、2027年1月1日から1.50ドルと記載されています。

公式ページの料金表記

Gemini API の公式料金ページでは、Gemini 3.8 Flash の標準の有料区分について、100万トークンあたりの米ドルで次のように記載されています(2026年10月10日に確認)。入力は、2026年12月31日まで0.75ドル、2027年1月1日から1.50ドル。出力は、思考トークンを含めて、2026年12月31日まで3.75ドル、2027年1月1日から7.50ドル。コンテキストキャッシュは、2026年12月31日まで0.075ドル、2027年1月1日から0.15ドルです。無料枠の有無や、バッチなどの別の区分は条件が異なるため、料金ページで条件を確認してください。

Gemini 3.8 Flash 以外のモデルの料金は、必要になった時点で公式ページから読み取ってください。

仮の条件での試算

料金の読み方を確かめるために、仮の条件で計算してみます。この数値は、料金の計算方法を理解するための仮の例であり、実際の使用量の目安ではありません。次の条件を置きます。1回の依頼で入力が2,000トークン、出力が500トークン。依頼は1,000回。公式の料金ページで示された、上の標準の有料区分の単価を使います。

項目 トークン数の合計 2026年12月31日まで 2027年1月1日から
入力 200万トークン 0.75ドル × 2 = 1.50ドル 1.50ドル × 2 = 3.00ドル
出力 50万トークン 3.75ドル × 0.5 = 1.875ドル 7.50ドル × 0.5 = 3.75ドル
合計 – 3.375ドル 6.75ドル

この仮の例から読み取れるのは、同じ使い方でも、2027年1月1日を境に単価の表記が切り替わるため、予算を立てるときは期間を分けて見る必要がある、という点です。さらに、出力には思考トークンが含まれるので、深く考えさせる設定では実際の出力トークンが仮定より増えることがあります。

費用を下げる工夫としては、同じ長い指示を何度も使うならコンテキストキャッシュ、すぐに結果が要らない大量の処理ならバッチ処理が候補になります。仕組みはGemini API のコンテキストキャッシュの使い方をまとめた記事と、Gemini Batch API の使い方をまとめた記事で扱っています。料金全体の読み方は、Gemini API 料金の読み方をまとめた記事も参考になります。

Flash 系モデルの具体的な活用事例

Flash 系モデルの活用事例は、「入力する資料」「指示の出し方」「出力の形式」「人が確認する点」の4つを決めて手順にすると、業務に取り入れやすくなります。以下の6つは、いずれも仮の業務を想定した進め方の例で、効果の数値は示していません。

事例1:会議メモを議事録の形に整える

会議の文字起こしやメモを、決定事項、担当者、期限の表に整える使い方です。音声の文字起こしは、Gemini 3.5 Transcribe の使い方と制限をまとめた記事で扱っている別のモデルが担当し、文章の整理を Flash 系が担当する分担が考えられます。モデルは、公式一覧で現行とされている Gemini 3.8 Flash から試すのが無難です。

  1. 文字起こしのテキストを貼り付け、会議の目的を1行で添えます。
  2. 「決定事項」「保留事項」「担当と期限」の3つの見出しで整理するよう指示します。
  3. 文字起こしに無い担当者や期限は、空欄にして「不明」と書くよう指示します。
  4. 出力を元のメモと照らし合わせ、担当者と期限が合っているかを人が確認します。

3つ目の指示が重要です。何も指示しないと、モデルが文脈から担当者を推測して書き込むことがあります。「記録に無いことは書かない」という条件を最初から入れておくと、確認の手間が減ります。

事例2:長い資料の要点整理と質問応答

契約書案、提案書、マニュアルなどの長い資料を渡し、要点の整理や質問への回答に使う場面です。大きなファイルを扱う方法は、Gemini API の File API の使い方をまとめた記事で、保存期間や料金とあわせて整理しています。

  1. 対象の資料を渡し、「資料の本文に書かれていることだけで答える」と指示します。
  2. 知りたい質問を、1つずつ分けて入力します。
  3. 回答には、根拠になった箇所の見出しやページ番号を付けるよう求めます。
  4. 根拠として示された箇所を、人が原本で開いて確かめます。

特に契約や法務に関わる資料では、回答をそのまま判断に使わず、原本の該当箇所を確認することを手順に含めてください。資料に無いことをモデルが補っていないかを見るには、4つ目の手順が欠かせません。

事例3:問い合わせへの返信文の草案

お客様からの問い合わせに対して、返信文の草案を作る使い方です。社内で決まっている回答方針を先に渡しておくと、文面のばらつきを抑えやすくなります。

  1. よくある問い合わせと、その回答方針を、社内の資料として用意します。
  2. 問い合わせの文面を渡し、「方針に載っている内容だけで返信を書く」と指示します。
  3. 方針に無い内容の問い合わせは、「担当者に確認が必要」と返すよう指示します。
  4. 担当者が草案を読み、送る前に文面と事実を確認します。

返信の形を決まった項目で受け取りたい場合は、Gemini API の構造化出力の使い方をまとめた記事で扱っている JSON 形式の指定が役に立ちます。「宛名」「本文」「担当者の確認が必要か」のように項目を分けると、次の工程のシステムが読み取りやすくなります。

事例4:自由記述の分類と整形

アンケートの自由記述、問い合わせの件名、スプレッドシートのメモ欄などを、決めた分類に振り分ける使い方です。件数が多く、すぐに結果が要らない処理は、バッチ処理と相性が良い場面です。

  1. 分類の名前と、それぞれの定義を文章で書き出します。
  2. 少数の見本を用意して、分類の結果を人が先に確認します。
  3. 見本で問題がなければ、残りをまとめて処理にかけます。
  4. どの分類にも当てはまらないものは「その他」に入れ、人が後で見直します。

定型的で件数の多い処理には、公式の説明で大量処理向けとされている Gemini 3.5 Flash-Lite も候補になります。分類の定義があいまいな場合や、文脈を読む必要がある場合は、Gemini 3.8 Flash で見本を試し、結果を比べてから選んでください。

事例5:コードの確認と開発支援

コードレビューのコメントの草案、テストの観点の洗い出し、関数の説明文の作成などに使う場面です。公式一覧は、Gemini 3.8 Flash を長期的なソフトウェア開発向けと説明しています。

  1. 変更の目的を文章で書き、変更後のコードの差分を渡します。
  2. 「バグの可能性」「読みにくい箇所」「足りないテストの観点」の3つに分けて指摘するよう頼みます。
  3. 指摘ごとに、該当する行を示すよう求めます。
  4. 指摘を人が読み、採用するものだけを反映します。

モデルが外部の道具を呼び出す設計にしたい場合は、Gemini API の Function Calling の仕組みと書き方をまとめた記事が参考になります。コードの修正を自動で本番へ反映する構成にする場合は、人の承認を挟む手順を残してください。

事例6:SNS投稿やコンテンツの草案

SNS の投稿案、メルマガの草案、ブログの構成案を作る使い方です。AI×SNS で成果を出したい方にとって、毎回ゼロから考える時間を減らせる場面です。ただし、投稿の内容と事実の確認は人が担当します。

  1. 口調、使わない言葉、1回の投稿の形式を、最初の指示として固定します。
  2. その日の話題や伝えたい要点を、箇条書きで渡します。
  3. 投稿案を複数の切り口で出してもらい、その中から人が選びます。
  4. 数値や固有名詞が入っている箇所は、出典を人が確認してから使います。

毎回同じ長い指示を送る使い方では、前の章で触れたコンテキストキャッシュが費用の面で役に立ちます。なお、収益や成果は運用の内容によって変わるため、AIで草案を作ること自体が成果を約束するわけではありません。

Flash・Flash-Lite・Pro の使い分け

使い分けの基本は、まず Gemini 3.8 Flash で試し、定型的で件数の多い処理は Gemini 3.5 Flash-Lite、判断の根拠を丁寧に整理したい分析は Gemini 3.1 Pro を比べる、という順番です。いずれも自分の業務の依頼で結果を確かめて決めます。

迷ったときの判断の流れ

モデルの選択に迷ったら、次の順番で考えると整理できます。1つ目に、その仕事の手順は長いか短いか。2つ目に、同じ処理を大量に繰り返すか。3つ目に、間違いが出たときの影響は大きいか。手順が長く、複数の工程をまたぐ仕事は Gemini 3.8 Flash から。短い定型の処理を大量に回す仕事は Gemini 3.5 Flash-Lite から。間違いの影響が大きく、根拠の整理に時間をかけたい分析は Gemini 3.1 Pro から、それぞれ試すのが入り口になります。

それぞれのモデルの位置づけは、公式のモデル一覧に書かれた説明が根拠です。Gemini 3.1 Pro はプレビュー版と表示されているため、長く使う業務に固定する前に、仕様の変更がないかを確認してください。

1つのモデルに決め打ちしない

実務では、1つの業務の中で複数のモデルを使い分ける構成もあります。たとえば、大量の問い合わせを Gemini 3.5 Flash-Lite で分類し、重要な問い合わせの返信案だけを Gemini 3.8 Flash で作る、という分担です。モデルの名前を設定ファイルや環境変数に分けて持たせておくと、モデルが更新されたときに、全体を書き換えずに差し替えられます。

旧モデルから現行モデルへ切り替えるときの確認手順

旧モデルから切り替えるときは、使っているモデル名を洗い出し、公式の一覧と照らし、代表的な依頼で出力を比べてから切り替えます。Gemini 2.5 系は、公式が新規の案件には3.5 Flash-Lite か3.8 Flash を使うよう案内しています。

公式の案内:Gemini 2.5 系の扱い

公式のモデル一覧の Gemini 2.5 系の欄には、次の趣旨の注記があります。2.5 系のモデルは廃止されておらず、追って案内があるまで API で提供される。ただし、安定した性能を保つため、過去に実際に使ったことのある利用者に限って提供を絞っている。新しい案件では、3.5 Flash-Lite か3.8 Flash を使うことが案内されている、という内容です。

この注記から読み取れるのは、2.5 系を新しく使い始めることは勧められていないこと、既存の利用は当面続けられるが、その提供範囲は今後も公式の案内に従う必要があること、の2点です。

切り替え前の確認チェック表

次の表は、モデルを切り替える前に確認したい5つの項目です。項目は5つで、行数も5行にそろえています。

確認項目 見るもの やること
モデル名の洗い出し 設定ファイル、環境変数、ソースコード内の文字列 使っているモデル名を一覧にする
公式一覧との照合 公式のモデル一覧と更新履歴 現行か、旧世代か、プレビューかを分類する
代表的な依頼の比較 実際の業務で使う指示文と資料 旧モデルと新モデルの出力を並べて比べる
料金の再計算 公式の料金ページ 期間と区分ごとに単価を読み直す
戻せる状態の確保 切り替え前の設定 問題が出たときに元へ戻せるよう設定を保存する

5つの項目のうち、特に見落としやすいのは「代表的な依頼の比較」です。新しいモデルは一般に旧モデルより扱える範囲が広がっていても、出力の形や言い回しが変わることがあります。その変化が後工程のシステムや社内の運用に影響しないかを、切り替えの前に確かめてください。

3.5 Flash でシステムを組んでいる場合

モデル名に gemini-3.5-flash を指定している場合は、まず現在もそのまま動くかを自分の環境で確認してください。動かない場合や、公式の一覧に載っていない場合は、現行の Gemini 3.8 Flash(モデル名は公式の一覧に載っているものを使う)へ切り替える準備を進めてください。この記事は、3.5 Flash の提供状況を断定するものではありません。最終的な判断は、自分のプロジェクトでの動作確認と、公式の案内に基づいて行ってください。

学習や調査に Gemini Notebook を使う前に確認すること

Gemini Notebook のインタラクティブな学習ツールは、公式の2つの記事で提供状況の書き方が異なります。全利用者に提供が完了しているとは断定できないため、使う前に自分のアカウントで確認してください。

公式の2つの記事で書き方が異なる

Google AI を仕事で使う方の中には、研修や自己学習に Gemini Notebook を使いたい方もいます。この機能の提供状況について、Google の公式ブログには2つの記載があります。9月の学習ツールを紹介したGemini Notebook の新しい学習ツールの記事の注記では、インタラクティブな学習概要を、今後数週間で全利用者へ順次提供すると説明されています。一方、9月の Google AI のアップデートをまとめた記事は、Gemini Notebook で現在インタラクティブな学習ツールを使って学び方を変えられる、と紹介しています。

この2つの記載から、機能の提供が全利用者へ完了しているかどうかは、断定できません。社内で「全員がこの機能を使える」と決めて研修を設計する前に、実際に使う予定の人のアカウントで、機能が表示されるかを確認してください。使用量の上限や計算量の考え方は、Gemini Notebook の使用量上限をまとめた記事で整理しています。

Flash 系モデルを使うときのデメリットと注意点

Flash 系モデルを使う際の注意点は、出力を人が確認する工程を省かないこと、料金を期間と区分で読み直すこと、モデルの更新に合わせて設定を見直すことの3点です。

出力の誤りを前提に、確認の工程を残す

どのモデルでも、資料に無い内容を補ったり、数値や固有名詞を誤って書いたりすることがあります。特に、法律、契約、医療、お金に関わる内容は、モデルの出力をそのまま使わず、一次情報で確かめる工程を手順に入れてください。事例の章で「人が確認する」と繰り返し書いたのは、このためです。

料金は期間と区分で変わる

公式の料金ページでは、Gemini 3.8 Flash の入力や出力の単価が、2026年12月31日までと2027年1月1日からで分かれて記載されています。年をまたいで運用する計画では、期間ごとに計算し直してください。また、無料枠やバッチなどの区分は、標準の有料区分とは条件が異なります。

モデルの名前や世代が変わっても動くようにしておく

Flash の名前や世代は今後も変わりうる前提で、モデル名を設定として切り出し、差し替えやすい構成にしておくと、更新のたびの手戻りを減らせます。公式の更新履歴を定期的に見る担当者を決めておくのも、実務では効果的です。

個人の利用と業務の利用を分けて考える

Google AI のプランの違いや、個人で使う場合の考え方は、Google AI のプランの違いをまとめた記事で扱っています。Gmail や Google ドキュメントの中での使い方は、Gemini を Gmail と Google ドキュメントで仕事に使う方法をまとめた記事が参考になります。API を使う開発の話とは契約や料金の仕組みが異なるため、混同しないようにしてください。

Gemini の Flash を今から試す手順

試す手順は、使うモデル名を公式の一覧で確認し、Google AI Studio で小さな依頼を試し、問題がなければ API やアプリへ組み込む、という順番です。最初から本番の業務に組み込まないことが大切です。

手順1:現行モデル名を公式の一覧で確かめる

最初に、公式のモデル一覧を開き、使いたいモデルの名前と呼び出し用の名前(エンドポイント)を確認します。この記事の検証日の時点では、Gemini 3.8 Flash のエンドポイント名は gemini-3.8-flash と表示されていました。モデル名の綴りを間違えると動かないため、一覧からコピーして使ってください。

手順2:Google AI Studio で小さな依頼を試す

Google アカウントがあれば、ブラウザ上の Google AI Studio で、コードを書かずに依頼を試せます。まずは、事例の章で紹介した業務のうち、1つだけを選び、実際の資料の一部で試してください。出力を見て、指示文を調整します。

手順3:小さく始めて、確認の工程を決める

試して問題がなければ、API やアプリに組み込みます。このとき、人が確認する工程と、問題が出たときに戻す方法を、先に決めておいてください。深く調べる作業は、Gemini の Deep Research の使い方をまとめた記事のように、調査のレポートを作って確認する手順が参考になります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 2026年10月時点で、Gemini の最新の Flash モデルはどれですか?
2026年10月9日に検証した公式のモデル一覧では、Gemini 3.8 Flash が安定版として先頭に載っています。詳細は公式のモデル一覧で確認してください。
Q2. Gemini 3.5 Flash はまだ使えますか?
2026年10月10日に確認した公式のモデル一覧には、Gemini 3.5 Flash という個別の項目が見当たりませんでした。使えるかどうかは断定できないため、使っている場合は自分の環境で動作を確認し、現行の Gemini 3.8 Flash への切り替えを検討してください。
Q3. Gemini 3.5 Flash と Gemini 3.5 Flash-Lite は同じものですか?
別のモデルです。公式の一覧では、Flash-Lite は3.5世代のうち、大量処理向けに速度と費用効率を重視したモデルとして載っています。
Q4. Gemini 2.5 Flash はもう使えなくなりますか?
公式のモデル一覧には、2.5 系のモデルは廃止されておらず、追って案内があるまで提供される、という趣旨の注記があります。ただし、提供は過去に使ったことのある利用者に絞られており、新しい案件では3.5 Flash-Lite か3.8 Flash を使うよう案内されています。
Q5. Gemini 3.8 Flash の料金はいくらですか?
公式の料金ページの標準の有料区分では、100万トークンあたりの入力が、2026年12月31日まで0.75ドル、2027年1月1日から1.50ドルと記載されています(2026年10月10日に確認)。出力やキャッシュの単価は本文の料金の章をご覧ください。
Q6. 性能を比べるベンチマークの点数は載っていますか?
公式ページで確認できない点数は、この記事に載せていません。代わりに、自分の業務の依頼で確かめる4つの観点を、性能の章で表にまとめています。
Q7. 画像を作りたい場合は、どのモデルを使いますか?
公式の一覧では、画像の生成と編集のモデルとして Nano Banana 2.1 が載っています。詳しくはNano Banana 2.1 の特徴と料金をまとめた記事をご覧ください。
Q8. Gemini Notebook の学習ツールは、全員が使えますか?
全利用者への提供が完了したとは断定できません。9月の学習ツールの記事は順次提供と説明し、9月のアップデートの記事は現在使えるものとして紹介しています。使う前に自分のアカウントで確認してください。

用語集

用語 意味・解説
Flash Gemini のモデルの系統の1つ。公式の一覧では、速度や用途に応じた複数のモデルが Flash の名前で提供されている。
Flash-Lite Flash の系統のうち、大量処理向けに速度と費用効率を重視したモデル。
安定版・プレビュー版 安定版は正式に提供されているモデル。プレビュー版は、仕様が将来変わる可能性がある段階のモデル。
トークン AIモデルが文章を処理する単位。料金は、トークンの量をもとに計算される。
思考トークン モデルが答えを出す前に考える過程で使うトークン。公式の料金ページでは、出力の料金に含まれると記載されている。
コンテキストキャッシュ 同じ長い入力を繰り返し使うときに、その入力を保存しておき、料金や処理を軽くする仕組み。
バッチ処理 すぐに結果が要らない大量の依頼を、まとめて非同期で処理する方式。
エンドポイント API でモデルを呼び出すときに指定する名前。例として gemini-3.8-flash がある。
Google AI Studio ブラウザ上でモデルに依頼を試せる、Google の開発者向けの画面。
Gemini Notebook 資料をもとに調べたり学んだりするための Google のツール。

まとめ

2026年10月9日に検証した時点で、Gemini API の現行 Flash モデルは Gemini 3.8 Flash です。Gemini 3.5 Flash は現行の Flash モデルとしては扱えません。この記事は、Flash 系モデルの性能と活用事例を調べている方に向けて、事実関係を現行の公式モデル一覧に合わせてまとめました。

性能は、公式の役割の説明と、自分の業務の依頼での試験の両方で判断します。活用事例は、議事録、資料の要点整理、返信の草案、自由記述の分類、開発支援、SNS投稿の草案の6つを、手順の形で紹介しました。どの場面でも、人が確認する工程を残すことが前提です。料金は、公式の料金ページで、期間と区分ごとに読み直してください。

次にやることは3つです。使っているモデル名を洗い出すこと、公式の一覧で現行かどうかを照合すること、代表的な依頼を1つ選んで Google AI Studio で試すこと。この3つから始めれば、モデルが更新されても、慌てずに対応できます。

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※本記事は2026年10月9日に検証した公式情報をもとにしています。利用条件・機能・仕様は変更される場合があるため、最新情報はGoogle公式でご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社S.Line 代表取締役。偏差値39から起業し、AIとSNSの活用で「普通の人」が成果を出す方法を発信。

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